こんにちは。petitです。
「検討」と「見当」どちらも「けんとう」とよみますが、それぞれの違いは難しいですよね。どちらも考えていそうなことは分かりますが、違いを明確にするとなると、「えっと・・・」となってしまいます。
そこで、今回は「検討」と「見当」の違いについて解説します。
2つの言葉は、先のことについて考えるということについては、同じ意味をもつ言葉になります。
しかし、考える中身については全く別の意味になります。
漢字それぞれの意味を考えれば、何となく予想がつくと思いますが、大きな違いは次の通りです。
それぞれの意味を調べると
「見当」 大体の予想をする
となります。しっかりと考えをもつのが「検討」、勝手に予想するのが「見当」となり、意味としては別の内容になりますね。
では、それぞれの言葉を詳しく解説していきます。
検討
「検討」は、物事を十分に調べて良いか悪いか考えるという意味があります。
「検」「討」それぞれの漢字の意味
「討」は「問題となっている部分を詳しくしらべること」
2つの漢字の意味を組み合わせても、「問題になっていることを様々な角度から詳しく調べる」という意味になることが分かりますね。
「検討」は、1人でじっくりと調べ上げて考えるだけでなく、複数人で話し合って考えることも意味に含まれています。
例文
・この件はまだ検討の余地がある。
・そのことは検討中という返事だった。
・社内で検討した結果、実行することに決まった。
・この件について、ご検討をお願いいたします。
類義語
見当
「見当」は、はっきりしない物事について大体の予想をするという意味があります。
また、大体の方向や方角を表したり、大まかな数量を予想したり、印刷などで刷る場所の位置を決めたりするという意味もあります。
「見」「当」それぞれの漢字の意味
「当」は「あてはまっていること」
漢字の意味から考えると、「見当」は「自分が思ったり、考えたりしたことから当てはめていく」という意味になり、「自分の見込み・予想」ということになります。
元々「見当」という漢字は、浮世絵の製作過程において絵がずれない様に印をつけることを意味する言葉でした。
この「目印=大体の場所」が元になり、予想をするという意味で使われる様になった経緯があります。
例文
・上司の年齢は見当がつかない。
・病院の方向は大体この見当だ。
・答えは全く見当がつかない。
・彼が見当違いなことを言う。
・25人見当で予約をしよう。
類義語
まとめ
「検討」と「見当」の違いについて解説してきました。
どちらも先のことを考える事は同じですが、考える内容が「調べた事」か「予想した事」かの違いがあります。
確かめでそれぞれの意味をもう一度みてみると、
「見当」・・・中身が明らかになっていないある物事について、大体の予想をすること
となります。
「けんとう」したことが、どんな内容であったかで使い分けることができます。「予想」か「調べあげた答え」か、その内容により使い分けるようにしましょう。
それでは、また。