「移動」と「異動」の2つの「異同」

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日本の「年度制度」からすると、3月から4月にかけて「いどう」をする人が多いと思います。この時期の「いどう」には「移動」と「異動」の2種類がありますよね。

さらに「いどう」には「異同」という漢字もあります。

「移動」と「異動」と「異同」という漢字は、一体何が違うのでしょうか。

「異同」は別物として、「移動」と「異動」の違いはこれです。

場所か人事か

「移動」「異動」「異同」のそれぞれの意味は次の通りです。

「移動」:移り動くこと。移し動かすこと。
「異動」:地位・勤務などが変わること。
「異同」:一致と不一致。転じて相異なること。相違点。違い。

さらに詳しく知りたい人のために、もう少し解説します。

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「移動」

ウマで移動の画像

「移動」は、人や物そのものの存在する位置が変わることや、位置を変えることです。

ある場所から違う場所へ移ることや、動きながら場所を変えるという意味もあります。同じ位置に留まらず、ずっと動いているイメージです。

簡単に言うと、物理的な位置が変わること、変えることです。

移動販売や移動図書館などをイメージすると分かりやすいでしょう。移動販売は、商品を車に乗せて動きながら販売しています。移動図書館は、図書館が無い場所に車に本を乗せて貸し出ししています。

このように「移動○○」を想像すると、「移動」のイメージがしやすいでしょう。

それでは、「移動」を使った例文をみてみましょう。

例文

・必要な荷物を会社に移動する。

・急いで会場へ移動する。

・移動低気圧

・A地点からB地点まで自転車で移動した。

・そこの段ボールを移動すると片付きます。

・低気圧が移動する様子から明日の天気を予想する。

「異動」

異同の画像

「異動」は、職務や地位などが変わること、入れ替えることを意味します。勤務先・赴任地が変わる場合も「異動」を用います。

簡単に言うと、人事的な動きを変えること、変わることです。

異動はさまざまな場合に使われます。

①職務や地位が変わる。
②勤務先や赴任地が変わる。
③保険の内容が変わる。
④住民票の住民登録が変わる。
⑤金融市場の銘柄の動きが変わる。
⑥信用情報が変わる。
職務や地位が変わる

これは、部署異動、人事異動などがあります。

具体的な人事異動の例には、採用・退職・昇進・降格・配転・出向・解雇などがあります。

多くの場合の「異動」はこの意味で使われています。

勤務先や赴任地が変わる

これは、①とほぼ同じ内容になります。人事異動の例の配転・出向などがこれにあたる場合が多いでしょう。また、海外赴任などもこれにあたります。

保険の内容が変わる

保険内容の変更の時に使われます。

保険の内容(損害保険など)を締結後に、様々な要因から契約内容または条件などを変更するときに「異動」を使います。 また、その他に、現行のものと違う内容の保険契約に移ることも「異動」が使用されます。

保険内容を移すのに「異動」を使うのは特別な使い方となりますね。

住民票の住民登録が変わる

住民票の「異動届」で使われます。

引っ越しをした時に、市町村役場などに住民票を提出しますが、この時に提出する用紙のことを「異動届」といいます。「異動届」は場所を移動するために「移動届」と間違えやすいですが、正しくは「異動届」です。

なぜなら、住民票の住所変更では、別の住所地に氏名や生年月日・性別・家族構成などの概念的な内容を変更し登録することだからです。ただの位置的移動ではないということです。

金融市場の銘柄の動きが変わる

金融市場の銘柄の動きに対して使われます。

金融市場での銘柄の動きは「異動」を使います。

一般的に使われない特殊な例ですが金融市場では、企業銘柄が動くと「〇〇銘柄が東証2部から東証1部に異動した」というように「異動」という言葉を使います

また、金融市場では「合併により〇〇万円の資本が異動した」というように資本についても「異動」の言葉を使います。

これも、概念的な動きとして考えられなくはないですが、特別な言い方というべきでしょう。

信用情報が変わる

いわゆる「異動情報」です。

異動情報とは、クレジットカードやローン、キャッシング、信販会社や保証会社への支払いなどを利用した借金の返済が何からの理由により返済できず信用情報に傷がついた場合に、金融機関のネットワーク「信用情報機関」にその情報が登録されることをいいます。

他に「事故情報」や「ネガティブ情報」とも言われています。

それでは、「異動」を使った例文をみてみましょう。

例文

・営業部門から総務部門に異動になった。

・4月から大阪の営業所に異動になった。

・人事異動により課長から部長に昇進した。

・住民票の異動届を提出する。

・彼は海外の工場の指導者として異動した。

まとめ

移動の画像

「移動」「異動」「異同(あんまり細かくは解説してませんが・・・)」の違いや使い方について解説してきました。

おさらいすると次のようになります。

「移動」:移り動くこと。移し動かすこと。
「異動」:地位・勤務などがかわること。
「異同」:不一致と一致。転じて相異なること。相違点。ちがい。

「移動」とは、「2階に移動」「移動図書館」など他の場所へ動いて位置をかえることです。

「異動」とは、基本の使い方は「営業に異動する」「異動で部長になる」「人事異動で名古屋に転勤する」など職場での地位や職務、勤務地などが変わることです。

「異同」とは、「字句の異同を調べる」「両者の異同を調べる」など何かと比べて異なるところや相違があることです。

見分け方としてはこれです。

地図上の位置を変えたら「移動」
人事的な位置を変えたら「異動」

基本的には地図上の位置を変えたら「移動」、人事的な位置を変えたら「異動」という意味の違いを覚えておけば問題ないでしょう。

「いどう」が多い時期には、どんな「いどう」なのかを考えて使っていけるようになるといいと思います。

 

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