ど~も~。今回も紛らわしい言葉を解説します。
今回の言葉は「くむ」です。
「くむ」には、「組む」「汲む」「酌む」と3つの漢字があります。
では、それぞれどのような使い方をするのでしょうか。
大きく分けると、「組む」と「汲む・酌む」に分けることができます。
「組む」と「汲む・酌む」の違いを簡単に説明すると
で分けられます。
この2つの違いはしていることが大きく違いますので、簡単です。
では、「汲む」と「酌む」の違いはなんでしょう。どちらも水分を注ぐことに違いはありません。これも簡単に説明すると、
で分けることができます。
それでは、「組む」「汲む」「酌む」の3つの「くむ」を詳しく解説していきましょう。
「組む」
「組む」は、ものや手足を交差させたり絡み合わせたりすること、いくつかのものを合わせたり取りまとめたりして作り上げるという意味があります。
糸や棒状のものを組み合わせて何かを作成したり、腕組みや足を胡坐にしたりすることなども組むになるということですね。
更に、組織を作り上げたり、アイデアを集めて1つのものに仕上げたりすることも組むとなります。
「組む」は基本的には組み合わせて形にすることととらえておけばOKです。
例文
プラスチック板を組んで、作品を作る。
タスクフォースとしてチームを組む。
タッグを組んで試合をする。
「汲む」
「汲む」は、水などの水溶液を容器を使ってすくい取ることや、それを飲むことという意味があります。すくい取り方は手ですくっても、機械を使ってすくっても、どちらも「汲む」となります。
また、何かの系統や流派などの流れを受け継ぐという意味もあります。
手や機械などを用いて、水などの水溶液を別のところへ移すことや、何かの系統に所属することととらえておけばOKです。
例文
ポンプで池の水を汲む。
麦茶を汲んでまわる。
神社では、しゃくで水を汲んで手を洗う。
シリーズものは、前作の流れを汲む。
「酌む」
「酌む」は、酒をついで飲むことに使われます。他にも、物事の趣を味わうことや、心の内を推し量るという意味もあります。
さらに、精神や立場などを受け継ぐときにも「酌む」を使います。
水溶液の中でもお酒を注いだり飲んだりするときと、事情を推し量るときに「酌む」を使うととらえておけばOKです。
例文
わたしの気持ちも酌んでください。
情状酌量。
苦しい心中を酌んであてよう。
相手の意向を酌む必要がある。
まとめ
今回は「組む」「汲む」「酌む」の3つの「くむ」について解説しました。
おさらいすると
「汲む」 水などを注いだり、系統を受け継いだりする。
「酌む」 酒を注いだり、相手の事情を推し量ったりする。
とまとめられます。
「くむ」にもいろいろくむことがあると、調べてみると感じさせられますね。
正しい「くみ」方を理解して、間違えないように使用していきましょう。
それでは、また。