おいしい嬉しい拷問ライフの飯テロマンガ
『姫様”拷問”の時間です』
ハートフルな拷問の時間
魔王の心意気も最高
読むと食べたくなること必死
確実に飯テロ

おいしさ
面白さ
魔王さん
B級グルメ度
最新刊の4巻!!(11月4日)
拷問は77まで進行中!!(12月1日現在)
王国軍の秘密を暴き、戦いを有利にするために日々行われる拷問。
耐え難い拷問に次々と国王軍の秘密を漏らしてしまう第三騎士団のの団長も務める姫‥。
その日々行われる拷問とは…、美味しい食べ物だったり、癒し系の出来事だったり、心温まるものだった!
「拷問」と聞いて、グロ系のマンガか!?と思いきや、のほほんとした微笑ましいマンガです。
魔王軍につかまってしまった国王軍の第三騎士団団長である王女は、魔王軍の拷問官に毎日のように拷問されます。その拷問に毎回負けてしまい、次々と王国の秘密をばらしていくのだが、その拷問というのが・・・ある意味欲求には勝てないということなんでしょうね。
食べ物については、ニッチなものもあるけれど、確かに食べたくなるようなものばかりで、読んでいるこっちが拷問のようなマンガ。・・・姫の気持ちもよく分かります。
ついでに暴いた秘密が、魔王軍にとってあまり役に立っていないところも微笑ましい。
- 可愛いもの、美味しいものに目がない人は、かなり共感できると思いますよ。
- グロ系の拷問を期待している人は、180度裏切られます。
- B級グルメとか、日常のささいなことなどを大切にしたい人は共感できるはず。
- あとは、魔王さんがかなりかっこいい。
「姫様“拷問”の時間です」の作品紹介
原作:春原ロビンソン
漫画:ひらけい
掲載誌: ジャンプ+のオリジナル作品
オリジナル作品なので、初回は「ジャンプ+」で読むことができるので、一気読みが可能ですよ。
「姫様“拷問”の時間です」の登場人物
トーチャー・トルチュール
魔王軍の最高位拷問官。
次々と姫に美味しい拷問を仕掛けて王国の秘密を暴いていく。
拷問が終われば、一緒に姫と食事を楽しんでいて、決して悪い人ではなさそう。
とは言え、暴いた秘密が魔王軍にとって、あまり役に立っていないところが呑気な感じでほっこりする。
意思を持つ聖剣エクス
王国に伝わる聖剣。姫と一緒に囚われの身(剣?)となっていて、騎士道を重じていそうな雰囲気。
毎度、姫にはそんな拷問は効かないと言うが、裏切られて言葉を失うって展開で、何となくいいキャラをしている。
姫
王国軍の第三騎士団の騎士団長でもある王女。
毎回拷問に屈して王国の秘密を次々に話してしまう。話が進むにつれ、話すことが前提になっているが、そこに納得して読んでいる自分に気づいて驚く。くらい単純なキャラになっている。
ルーシュ・ブリタン
王国の第一騎士団の聖白騎士。
魔王軍の中の牢獄にあっさりと侵入して姫を助けようとするが、魔法に集中するあまりに、手が姫の胸を強く握ってしまい、姫の必殺技を喰らって失敗。
その失敗を自分の魔法のせいだと、さらに修行をして救出に…。毎度知らないところで姫にやられているけど、それはそれで癒し系。
頑張り屋のおっさんで、いいキャラ。
マオマオ
魔王の娘。
少しずつ鍛錬をしてレベルアップしているが、まだまだ小さく修行中って感じの少女。
魔王にも姫にも可愛がられている。
まだまだ幼いので、いろいろなことができずに一生懸命に頑張っている姿が可愛らしい。
魔王
魔王軍のトップ。
途中から最後に登場して、オジサン的一言をいうのだけれど、それがまたいいキャラしてる。
娘を愛してやまないのだが、立場上なかなかできないってのもあるが、陰ではかなり娘ファーストな生活をしている。
暗いとか危ないとかを嫌い、土日は働かないって感じの魔王。こんなんでよく魔物がしたがっているなって感じだが、そういうのも含めて子煩悩な感じがよい。
「姫様“拷問”の時間です」の感想
「そのトースト確かにおいしそう・・・。」とか、「カレーにカツは反則ですね・・・。」とか、B級なグルメに関して共感できる拷問で読んでいて楽しく…いや食べたくなりますね。
お菓子系の話では、「コ〇ラのマーチ」…いやいや、「ゴリラのマーチ」の絵を見ずに食べることに関して、耐えられずに王国の秘密を話すとかもあるけれど、さすがにそこで耐えられないって気持ちはあまり共感できないな~と思いつつも、絵を見るのは分かるな・・とか庶民の楽しみを伝えている作品ですね。
魔王軍の拷問官たちと姫の関係も、話が進むにつれて親しくなっていっている感じがして、この先の拷問の中身にも注目していきたいですね。
特に、「拷問27」で魔王と娘のマオマオちゃんとの話では、娘をもつ父の気持ちがよく表れていて心温まる人も多いのではないかなと。いろいろ遊び終わって娘をおんぶしている魔王の表情に、父親のカッコ良さを感じてしまいました。
他のシーンでの魔王が、なんとなくへなちょこなので、このシーンの父親っぷりのギャップに感動ですよ。ぜひ読んでみてくださいね。
「姫様“拷問”の時間です」のまとめ
拷問とは、傷つけることだけではないってことが分かるマンガなのだろうか。それとも、日々のちょっとしたことにも幸せが潜んでいて、毎日がハッピーだよってことを伝えているのだろうか。
深いところは良く分からないけれど、毎回毎回「あ~なるほど、そうきたか」となる拷問で、食べたくなったり触りたくなったり、やってみたくなったりする話ばかりで、面白いですよ。
「日々の幸せは、見方を変えれば拷問にもなりうる」
毎日の生活を大切にしていこう!ってことを考えさせられますね。
ほっこりしたい人はぜひ読んでみてくださいね。
最新刊の4巻が発売されました。