怪獣大国日本が舞台の「怪獣8号」
防衛隊に憧れる「怪獣専門の清掃作業員」日比野カフカの成長を描くジャンプ+のマンガです。
今回は第1話から第7話までの感想をまとめてみました。
話が進むにつれて面白くなっていく「怪獣8号」、これからも見逃せません。
「怪獣8号」ネタバレ含む感想
怪獣8号の第1話の感想
始まりは巨大な怪獣(災害)の襲来で、「フォルティチュード6で津波の心配はありません」というアナウンスから、地震大国日本と怪獣大国日本をかけているんだろうなって感じで、災害と戦う系の漫画かと思いました。
しかし、戦っている場は怪獣退治ではなく、退治された怪獣の清掃作業だという、ちょっとした裏切り感が面白そうな予感をさせてくれますね。
さらに、主人公の日比野カフカは、32歳。
夢を抱いていたが、敗れたおっさんの再起の話なのかな?と、読み進めれば進めるほど、どうなっていくのか、先が気になる展開で面白い。
後輩として登場する市川レノも、初めは自分中心の若者系かと思わせる発言をしているが、意外と素直でいいやつなところも心が動かされる。
清掃作業も一段落した後の
「おかけで初日のりきれました ありがとうございました」
と、先輩のカフカにお礼を言ったり、防衛隊の募集が33歳未満まで引き上げられたという情報を伝えたりと相手を思いやる心にグッときますね。
余獣との戦いで病院に入院することになったカフカは、レノに「すげーカッコよかったっす」と言われ、幼い頃に亜白ミナと約束した言葉を思い出し、防衛隊になる事を宣言しようとした、その時…。
ここまで読むまで、表紙というか漫画に入る前の亜白ミナともう一匹を忘れてましたー。
ここで、こうなる?!って展開も、今後どうしていくのか先が気になる終わり方で良かったです。
ついでに、おじいちゃんが震えながらも素早いスマホ操作にも笑わせてもらいました。
「怪獣8号」第2話の感想
第2話のスタートは、お風呂シーンから始まります。
第1話ではまったくカフカのことを気にしていなかった亜白だが、カフカの思いでと同じで、一緒に怪獣を倒すことを望んでいたことが分かる・・・。
今回のストーリーは、怪獣になってしまったというシリアスな感じなのだが、お笑いが入っていて、辛い感じがなく、さらっと読めるところが少年漫画って感じでいいですね。
ここで、シリアスに怪獣になったことを考えたり、悩んだりすると、ダークな感じになってしまいますが、ライトな展開で読みやすいと感じました。
そして、怪獣になってしまっても、「人のために」という思いをもっているカフカの言動に心惹かれる場面が多く散りばめられていていい感じです。
最後のバチッとセリフを決めるシーンも見ごたえありますね。
「怪獣8号」第3話の感想
第2話から少し時間が経ってのお話。
いつの間にか怪獣モードと人間モードをある程度制御できるようになっているカフカ。
何となく人間世界に馴染めるというか、普通に暮らせるようになっていて安心・・・。
日常生活を手に入れて、最後のチャンスである試験に臨んでいたカフカと市川。
そんなある日、試験の通知が届けられる。
その結果
二人とも合格!!(一次試験だけど)
これまでも1次は合格していたというカフカだが、ちょっと安心している姿も。
2次試験で登場したお嬢様キャラが、かなりイライラする感じのキャラに仕上がっていて、これからどうにか仕返しシーンがあることが望まれる一人に。
試験を受ける立場なのにスーツを着ているところに、
「え?売ってるの?」
と思いましたが、続きでわかってくるのだろうか。
「怪獣8号」第4話の感想
前回疑問だったスーツはプライベートスーツのようで、「あいつもプライベートスーツを!?」と言っていることから、高級品か非売品かということが4話で判明。
ちょっと高飛車な受験生四ノ宮キコルのプライベートスーツのパワーをみて対抗心を燃やすカフカ。
「受験番号2032 日比野カフカだ 覚えとけおじょーちゃん!」
と意気込んで言ってみたが…。
実は四ノ宮キコルはカルフォルニア防衛大学を最年少主席で卒業するほどの超々エリートだった。
その他にも討伐大学主席や陸自のホープなど、今回の受験に参加したメンバーは、四ノ宮キコルを巡って超優秀なメンバーばかり。
225人参加したこの選抜受験でカフカは合格できるのだろうか…。
「怪獣8号」の力を使えば、試験も上位に入ることもできるだろうが、人の力を試そうとするカフカ。
その結果・・・
二次試験の第1部で散々な結果だったカフカ。
2部での巻き返しに賭けるしかない状態に。
二部の試験に合格できるのだろうか。
さて、今回もレノの意識高い生活が明らかに。
討伐隊の入隊試験に行われる二次試験第2部は、ここ2年間怪獣の死骸処理が採用されている。
そこでレノは
俺がバイトに解体業を選んだ理由ですね
とあっさりと言う。
先を見通して、自分に必要なスキルを身に付けるためにバイトを選んでいたなんて・・・さすが。
今回も丁度良い突込みと、ある意味お世話係と、そして意識の高さを見せつけたレノ君ですな。
「怪獣8号」第5話の感想
防衛隊選別試験第2次の最終審査が怪獣討伐とこれまでになり展開に。
怪獣討伐に向けて一人一人に支給された防衛隊スーツで、スーツの性能の1つとして、スーツの性能の引き出し具合を計測できることが判明。
少年漫画らしい『戦闘力』系の楽しさが見え隠れしますね。とはいえ、スーツの性能ですから、引き出したところで、どれほどのものなのかはよく分からない数値ってことも考えられる。
超エリートのお嬢様は40%越えの能力を引き出しているのに対して、主人公のおじさんは・・・
なんと0%。
スーツを着ている意味があまりないような気もしますが、無常にも戦闘は開始されてしまいます。
攻撃で役に立たないと判断したカフカは、これまでの怪獣の解体作業から得た怪獣の知識を利用してサポート役に徹することを決める。
そういう今自分にできることを最大限にするって姿も共感できる姿ですね。
市川君の共にサポートするペアの行動も微笑ましい感じになってきて、よいパートナーとなりつつありますね。
今回は、つっこみ少な目でしたが、一応スーツとの相性0%のところでのつっこみがありました。
二人で協力してサポート役に徹しようと順調な滑り出しをしたかのようにみえた瞬間・・・
さてさて、いよいよ怪獣の力の解放があるのでしょうかね?
「怪獣8号」第6話の感想
怪獣の力を開放することはなかった6話。
その代わりカフカと市川君の「合体」シーンがあり、笑いあり、おっさんのカッコ良さ在りの6話になっています。
スーツの解放率による武器の威力の違いを見せつけるキコルの戦いぶりに、他の参加者もついていけない様子で、かなり無双の強さを披露します。
カフカ&市川もケガしたカフカの足になるという合体パワー?で試験を継続しようとしている姿が面白くもあり、一生懸命さも伝わってくるシーンになっています。
また、怪獣との戦闘のなかでも、カフカを「ギャフン」と言わせたいという思いで戦っているキコルの余裕にも、なんだかんだ気になっているんだって感じが見え隠れしています。
今回はキコルの無双ぶりが次々と描かれていますが、さらに、キコルの過去や思いも見え隠れする内容も書かれていて、おっさんのカフカに執着している理由につながっているかもしれません。
さらに、最後のシーンで次がどうなるのか気になってしまう衝撃の場面での終わり・・・
監視ドローンがなく、その場に追いつくであろうカフカと市川、これはもしかするともしかしますね。
「怪獣8号」第7話の感想
謎の人型怪獣がキコルが倒したはずの怪獣たちを復活させていくところからスタートの7話。
復活した怪獣の強さは「フォルティチュード6.4」。第1話でいきなり登場していた巨大な怪獣が6だったことを考えると、小さい割には強い怪獣に進化しているよう。
さらに、今回はキコルの父親も回想シーンで登場。目力がかなり強く、人の話を聞きそうにもない感じなので、有無を言わさずって正確っぽい。
そんな父親に、
「この国の未来のため 完璧であれ」
と言われ、それを誠実に守ろうと努力しているキコルの気持ちを考えると・・・。
そんな辛い環境で育ってきたキコルに、その努力を認める言葉をかけられるカフカが、今後キコルとどんな関係になっていくのかも楽しみになりますね。
人型怪獣は消えてしまいましたが、いよいよ本領発揮のとき!
「怪獣8号」第1話から第7話のまとめ
清掃作業員としてベテランになりつつあったカフカだが、新人の市川レノの登場により防衛隊員への意欲を再燃させることができ、いよいよ防衛隊への試験突入というのが第1話から第7話になります。
レノとカフカの年齢差があれど二人の友情のようなものが至る所に散りばめられていて共に成長していってくれるとなと応援したくなるシーンが沢山あります。
どの新キャラも登場時はちょっと嫌な奴かも、と思わせておいて、それぞれに目標や人生があるところをセリフや回想をもちいて丁寧に語られているのもいいですよね。
さて、防衛他試験はいったいどのような展開になっていくのか。
先が楽しみですね。
第1話から第7話までがコミック第1巻に収録されています。一気に読みたい場合は、コミックの購入が簡単かもしれません。
まだ、「ジャンプ+」のアプリを入れていない場合は、1回ずつは無料で読むこともできます。
ここまでが第1巻の内容です!