第3章 sorry my maids
「どうしてこんなに遅れたのですか?」
それがミクからの第1声だった。
「どうしてもこうしても、買い物に時間がかかって…」
「そうですか、では、何故血で汚れているのですか?」
「さぁ、なんでだろう?」
「そうですか…少し、お仕置きが必要ですか?」
そう言ってミクは、刀を取り出した。
…刀?
「ミク?本気でしようとは…してないよね?」
「さぁ、どうでしょう。それは、時間の問題ですね」
「ひぃ」
怖い怖い怖い怖い怖い…ホラゲ―よりも怖い。
「本当の事話してくれたら、許しましょうか?」
後ろに、ミクの後ろに龍がみえるのは、気のせいだろうか?
「話すので、殺気出すのやめてくれませんか?」
「分かりました、殺気はやめましょう」
まだ、悪勘がするんだけど…
後ろで、ばたりと音が聞こえた。
「コノハ?紅葉?大丈夫?」
「はい、私は」
紅葉はいいと、コノハがノックアウトか。
「ミクそれくらいにしなさい。」
第3者(知らない声が聞こえた)
「わかりましたよ。ご主人様」
ご主人さま?誰の事だ?
「怒りっぽいのだから」
「…反論できません」
「なんか荷物届いたのだけど。アシヤ当てに」
?私を呼び捨て?お父様とお母様か?でも、もうこの世にはいないはず…
じゃあ、誰だ?
―キ―ン
そんな音が後ろから聞こえた。
「なにが…」
コノハが、門番さんを攻撃していた。
「ご主人様を、呼び捨てとは、どちら様ですか?」
「この子は…ミク?また増やしたの?」
「シリマセンネ」
「ミク?声が震えて片言になってますよ。」
「ソウデスカ」
「ミク、面白い」
「で?どちら様でしょうか?」
「あぁ、ごめんなさい」
「私達は」
「「アシヤと、レイラ、モアンの姉に当たるものです」」
「「「はい?」」」
つい私も、あっけなく声を出してしまった。
「その反応、アシヤ覚えてないのね」
「はい…申しわけございません」
「謝る必要はないは」
「まぁ、色々聞きたい事は有るし。」
「家で話しましょうか」
それでひとまず、一段落ついた。
私に、姉様が、二人もいるなんて知らなかった。
と言うよりも、何故今まで黙っていたのでしょうか。
心配させないためだったら、いつまでも一緒に居てくれてももよかったのに…
「お姉様、お帰りなさいませ」
「あぁ、ただいま」
カワ良い…妹が可愛い。
「それと?お客様ですか?」
お姉様の事か?
多分そうだろう。
どうしようか。
「あ、アシヤ様とお話がしたくて。お屋敷に入らせてもらうのを許可いただいたので客で御座います。」
さすが、キャラ変更が早すぎる。
「お姉様、今日のご飯は?」
おっと、モアンが話してきた。
「お好み焼きにしようと思う。」
「「お好み焼き!?」」
「うん」
「やったぁぁ」
「うれしい」
可愛い。
「モアン様に、レイラ様ですか?」
「はい」
「そうです」
「可愛いですね」
そうだろう、門番(姉様)
「そういえば、お名前をお伺いしても?」
「名乗っていませんでしたね。レイアで御座います。」
レイア?どこかで聞いた事があるような…
「主人表の一番最初に書いてありました」
「お?分かりましたか?」
「でも、処刑されたのでは?」
主人表つまりそれは、そのままの意味としか言いようがないが、その人物が、どう生きたか、どう死んだかまでのっている魔法書だ。
「処刑ね。確かに300回位受けたかな?」
「300!?」
つまり、死んでない?
「まぁ、死ななかったけど…」
「つまり、めっちゃ昔のおばあさまと言う事ですか?」
「うん、違うね」
「!?違うのですか?」
違うのか!?
え?そうならない普通。
だって、1番最初の領主だよ。
この家、築783年だよ。
「まだ、お姉さんだよ」
「分かりました。約783歳のお姉様」
「最後が余計だよ?アシヤ?」
「事実ではありませんの」
「勝負するか?」
「何の勝負にもよりますが」
「レイヤとモアンに決めさせれば良いでしょ?」
「「え?」」
「モアン、レイヤお願いだ。」
「「それでは、お好み焼きを、おいしく作れたほうの勝ちです。」」
よし、買った。
「もし私が勝ったら、お姉様…いや、レイアお姉さんと呼びなさい」
っく、賭けもありか、門番さん(仮)め。
「では、私が勝ったら、783歳のお姉様と呼びますよ」
「望むところ」
「よーい、「「どん」」」
さあ、始まりました、恐怖の、料理対決が。
ちなみに、司会を務めます私、アシヤの心の中に居る、本気状態で御座います。
名前は、適当に、ライアスとお呼びください。
さて、アシヤ選手、粉に水を入れて混ぜて行く。
料理は、アシヤ選手はした事がありません。
人生初料理がこんなことになるとは、思いもしなっかった事でしょう。
おっと、レイア選手隠し味か?
なんかの粉を入れて行く。
白い粉を。ヤバいものなのか?
そんなものを妹に食べさせるわけがないはずだ。
さて、時を進めて行きましょう。
今度は、焼く作業ですか。
さて、まずは、火をつける事です。
家の火はコツがいりますので、素人が簡単に出来るものではありません。
アシヤ選手目で、コノハさんに助けを求めます。
が、ミクさんに止められました。
しょうがない。正々堂々の勝負に、他人の助けは入れてはだめなので。
では、アシヤ選手は置いといて、レイア選手の方を見ましょう。
おっと、これは、うまそう。
火もすぐつけて、丁度いい加減で加熱して居るようです。
アシヤ選手も火をつけるのには成功しましたが。
火が強すぎます。
焦げてしまいました。
あーあ。
結果発表
レイア選手の勝利です。
それでは、私は、これで。
またいつか会いましょう。皆様。
ついでに、白い粉は調味料らしいです。内容は教えてくれませんでしたが…
「なんで!?」
「実力差だよ、アシヤ」
「っく、」
「約束は、守ってもらおうか」
「な、な、ナンノヤクソクデショウカ?」
「いや、忘れられても困るし、と言うより、嘘を吐くの下手なの?」
「お姉様、約束は守らないと。」
「レイラ…」
「そうです」
「モアン」
うぅ、言いたくない。
何で、負けたのか分からない。
「はぁ、許可したのそっちでしょ」
「試合を吹っかけてきたのは、そっち」
「う、確かにそうだけど、乗ったのそっちでしょ」
「っく。そうですけど…」
「お姉様、そういうの嫌いです。」
「モアン?何を言うのです?」
「私も正直」
「レイラまで…」
「ご主人様?ちょっと、お話しがありますので少しお時間良いでしょうか?」
「コノハ?なにが…」
『起きろ』
?起きろ?
どういう事だ?
「ご主人様大丈夫ですか?」
「コノハ?何があったの」
半崩壊の家を見渡しながら、そうはなった。
「覚えて居らないのですか?」
「あぁ、レイラお姉様と、料理対決をしたとこまでしか」
そこまでしか、覚えていない。
いや、覚えているが、本当かどうかあやふやなため、聞いておこうと思い、
「そうですか、その後、ご主人様が、倒れて昔の様な感じになったのです。…」
要約すればこうだ。
私が倒れた後、私が、昔の亜神の姿になり、レイアお姉様と戦ったようだ。
亜神の時の私は、レイアお姉様と戦い勝ち満足したのか、消えたのだという。
その時の出来たものが、この、半崩壊の家らしい。
「お姉様は?」
「おけがの治療をし、今は眠っております。」
「そう、」
「どうしましょうね?」
「なにが?」
「家で御座います。」
「壊した、奴になおさせれば良いだろう。」
「でもどうやって?」
「7/10出せばいいんじゃないか?」
「レイア様は?」
「たたき起すか」
「…」
「だめ?」
「ですね」
だめか、そうか、どうしようか?
うーん
レイラとモアンに頼んだらいいか?
「レイラ様とモアン様は、その時もうお眠りになっていましたよ」
内心を読んだのか、その答えが来た。
寝てたか、みたら怒るか?
そればヤバいかもな
「どうしよう」
「どうしましょうね?」
「「お姉様?」」
「モアン、レイラ?」
「これは?」
「どういう事ですか?」
運の悪いことだ、今あったらいけない人物に、あってしまった。
事実を伝えるか。
でも、そうしたら、…
命が危ないか?
でも、うーん、どうしたものか…
話そう、悩むより話した方がいい。
「落ち着いて聞いて、これはね、…」
話した、全て話した。
スッキリした。
もう何もやる事無いような感じ。
「わかった。」
「手伝うから直そ?」
「了解です」
手伝ってくれる。
やったーーーーー
うれしい。
これほどまで嬉しい事とは、
「少し力を貸して、『ミラ』」
「手伝って『グラ―ス』」
その声を合図に、氷の精霊と生命の神が、姿を現した。
そして、レイラとモアンも、猫耳の生えた、女の子と進化をしていた。
「「お姉様も」」
「分かりました」
【全力解放】
「お?また来た?」
「これが?」
「何に対してのこれがなの?」
目の前には、私のドッペルゲンガ―とも言うべき存在が立っていた。
違うところと言えば、髪の色が、赤い、灼熱の火も比では無いほどに赤い髪色をしているだけだろうそれくらい赤いのだ。
「まぁ、呼んだってことはなんかあるんでしょ?」
「家の修復がありますね」
「まって、私治した事無いんだけど。」
「何処の不良よ」
「壊すのは得意でも、治すのは苦手」
「苦手とか、得意と過どうでもいいの。治しましょう。」
「無理無理絶対無理」
「やってみなきゃ分からないよ。」
「やった事あるから言ってんの。」
「使えないな」
「なんか言った?」
「いや、何も」
さて、今度は、私、ライアスVSアシヤのバトルです。
バトルと言っても、簡単な物ですよ。
料理バトル並みに簡単です。
アシヤには難しいって?
あんなの簡単でしょ?
ルール説明
半崩壊の家の残骸を、レイラ、モアンに持っていくことである。
それだけ。
もっと説明が居る?
それだけしかないんだから、それだけ。
では、よーいドン。
始まりました、がれき集め。
モアンの方に、アシヤ、レイラの方に私が持っていき、多いほうの勝ちのゲーム、ちなみに、私最高神なのですよ。
で、アシヤも最高神な訳で、平等でしょ。
これを言った時、アシヤなんか、何位の?とか聞いて来たけど、
そんなの知らないよ、
先に最高神になったんだけどね。
だいたい、この世界が出来るときに。
最古の神だよ。
早めの結果発表
私の勝ち。
当たり前。