日本幽村奇譚!!
「村祀り」の作品紹介
画:山口譲司
原案協力:木口銀
- 連載誌:週刊漫画TIMES
- 出版社:芳文社
民俗学を研究している三神とそれを骨董品の売買で金もうけを企んでいるMr.ホーライが、様々な村の言い伝えや伝承などを調査していく怪奇ストーリー。
「神隠し」などの日本の昔話にでてくるような不思議な世界を堪能することができるマンガです。
物語の裏には『黒仏』に関わる組織の存在もあり、一つ一つの話は別々のもののようでつながりを感じることができるようになっています。
「村祀り」の面白さ
最大の魅力は、さまざまな日本の古来から続けられてきた祀の裏を暴いていくストーリー。
本当にあるかどうかは分からないようなことも沢山描かれているが、なんだか本当にありそうで、その世界観が非常に面白い。
三神という主人公も、いろいろなものを背負っている様子が端々に描かれ、それを取り巻く登場人物たちも一癖も二癖もあり、その人間模様もまた読みごたえを与えている。
不思議な怪奇現象のような話もあれば、人が他の人間を排除するためにひっそりと画策しているようなものまであり、人の世の恐ろしさや愚かさなどを見ることもできる。
一つ一つのストーリーが、それほど長くないことも魅力の一つといえよう。
だらだらと長く、何の話だったか忘れてしまいそうなマンガもよく見かけるが、必要なものをすっきりと語っていく構成も、読んでいて飽きがこない工夫になっている。
絵のタッチも、怪奇ものを感じさせるような細かい描写がされていて、雰囲気も非常に良い。
生贄的な要素や、裏の社会の姿を描く関係上、性的な描写も数多くみられるが、一応成人マンガのたぐいには分類されてはいない。
オカルト系のストーリーの「名探偵コナン」みたいな感じで読むことができ、そういった展開が好きならおススメです。
「村祀り」を無料で読むなら
現在13巻まで発売されている「村祀り」。
マンガアプリ「ゼブラック」で読み進めることができる。途中までは無料で読むこともできるため、ちょっと内容を見てみたい場合はおススメです。