「螺旋のバベル」 ”生”とは何か?問いかけてくるストーリー

螺旋のバベルのアイキャッチ画像 マンガ
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”生”とは、何をもって証明されるのか!?

『螺旋のバベル』

クローンと人と何が違うのか

「感情」は人だけのものなのか

神に近づくとは「生」を生み出すことか

”生”への疑問を投げかける問題作

7

キャラクター

8

ストーリー

7

面白さ

7

サスペンス

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「螺旋のバベル」の作品紹介

そこはクローンが人間とともに暮らす世界。ネット上で噂のクローン同士の壮絶な殺し合いに興味をもつ少年たち。謎の猟奇殺人を追う刑事。二つの謎が絡み合うとき、この世界の歪んだ秘密が明かされる。気鋭の俊英が描く、禁断のSSF(サイエンス・サスペンス・フィクション)!

連載誌:エブリスタ
出版社:エブリスタ
ジャンル:青年マンガ

作 者:大崎ペコ丸

大崎ペコ丸さんのTwitterより

「螺旋のバベル」登場人物

外邑 英太(そとむら えいた)

通称エータ。

何か大きなことをやり遂げたいという思い一つで、ヒデが提案してきたクローンによる殺し合いの現場を覗きにいく。

そこでは驚くべき光景を目にするのだが、主催者に見つかり、捕らえられ実験の材料にされてしまう。

古森 ヒデ(ふるもり ひで)

エータと共に悪さをしている幼馴染み。機械に強く、様々なデータを収集できる技術がある。

エータと一緒に潜入するが捕らえられて、エータと同じく実験台にされてしまう。

妻夫木 優(つまぶき ゆう)

通称ユウ。

エータやヒデの幼馴染み。エータの事を気にはしているが、他の男と付き合ったりしてフラフラしている。

見た目は可愛いが、性格がきついためその付き合いも長続きしない。

エータと共に潜入するが鹿島に捕らえられて、一緒に実験台にされてしまう。

鹿島

どこかの組織に雇われている用心棒的な存在。エータとユウに不思議な薬を注射して、捕らえる。

河森先生

どこかの組織の偉い人。クローンによる殺し合いバトルを主催して、金持ち達と楽しんでいる。

益子

クローンを製造する技術を持ったイカれた医師。色々な実験をしながら自分の考えるクローンを開発しようとしている。う~ん、FFをしたことがあるひとなら、なんだか宝条のような人物って感じがどうしても抜けない・・・。

荒船 直美(あらふね なおみ)

警視庁クローン犯罪課の刑事。長くクローン課にいそうな感じのベテラン。父親もクローンについて調べていたベテランの刑事だった。何か父子そろっての因縁のようなものでクローンの闇に挑んでいる。

鬼怒川 正勝(きぬがわ 正勝)

警視庁クローン犯罪課の巡査部長。現場で実績を上げてクローン課へ配属された。

クローン課は人気がないのだが、自ら希望して配属されている。何かクローンとの因縁がありそうな感じ。

浅間先生

クローンの司法解剖をした医師。

殺人を犯しただろうクローンから、改造されたチップを発見するが、その後に誰かに証拠ごと持ち去られてしまう。

敷島 智治(しきしま ともはる)

元東都大学の教授。クローン技術の基礎学をたった1人で完成させた天才。

そして、史上初のクローンによる殺人事件の被疑者でもある。

娘のためにクローンを改造している・・・かも。

敷島 美佳(しきしま みか)

敷島教授の娘。

そして、人類初のクローンによる殺人事件の被害者。

被害者として亡くなったはずだが・・・。

エスカー(SK)

死体処理として働いていたクローンだが、普通のクローンとはちょっと違う。

感情を持っていて、エータを助ける。その後は一緒に行動するようになる。

死体処理のクローンなので、声帯は切られていて話すことはできない。

アーエス(AS)

エスカーとエータが逃走している時に出会ったクローン。

話すことができるが、身体中に毒が回っている。清掃スローンとして毒のある場所に長いこと働かされていたため。

エータと出会い、感情が正しい方に働き、一緒に外に出ることに成功する。

外に出て、海を見たことに感動していることから、何かを取り戻すことができたのかもしれない。

潮来 晃(いたこ あきら)

公安部特別捜査班の刑事。

クローンを使った犯罪を秘密裏に捜査している非公開の部署に所属している。

様々なことを調べていて、エータとエスカーを爆発後に救出する。

世界最大手のクローンメーカー「ISAC」

「汎用人型クローン」を生産して市場に発売している。

クローンの3Cを大切にしているとうたっているが・・・。クローンの3Cとは次の通り。

①クリーン

②クリア

③コストパフォーマンス

「螺旋のバベル」のまとめ

人間とクローンが共存する世界を描いた未来ファンタジーな作品。

ロボットだろうがクローンだろうが、人のために働く者を開発したら、それを悪用するものも現れるのが世の常…。

「命があるものとは」何なのかを考えさせられる作品になっています。

また、主人公自身がクローンになってしまう事も、人とクローンとの両方の視点から描くことができ、「生」についてより深く考えることができているような展開になっています。

「感情」が一つのポイント

気が狂っているマッドな医者として登場する益子博士。

頭はおかしいが、天才的な彼が、気にしていたことが「感情」があるかないか。

クローンは、感情を抑えられ、人の言うことを聞くようにチップが搭載されているが、それが何かの原因で狂っている状態だと判断しているようだ。

「感情」があることが、どのような問題なのかと言うと、生き物かそうでないかの分かれ目としているのではないかと考えられます。

感情がないものは道具。感情があれば生き物とすると言う考え方は、おかしくはないからだ。

「生」とは何か、を考えていくときにポイントとなるものの一つに「感情」が挙げられそうですね。

 

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